2016年4月29日金曜日

自然

昨日は久しぶりにモデルの撮影をしていました。ちょっとまだ媒体は言えないのですが。このごろはストイックに施術ばかりをしていたので新鮮でした。私はいつもストイックな日常を楽しんでいます。


去年の今頃は、広告モデルのオーディションを毎日のように受けては落ちていました。疑問を解決したくて仕方なかったんです。


「自然な感じでお願いします」


と、監督さん、クライアントさん、カメラマンさんにどの現場でも要求されているのですが去年の今頃はあまりにも難しくて悩んでいたんですよね。私にとっての自然と、求められている自然が合致しなければお仕事は成立しなくて。どんな方がどんなシチュエーションで自然を要求しているのか、媒体はどんなものかで自然の定義がガラリと変わってしまうので、どれだけクライアントさんの要求を的確に受信して自分を寄せていくのかっていう、その感覚を探りながら研究をしていました。

50本ぐらいオーディションに落ちた段階で広告モデルの全体像が見えてきたんですよね。「自然」がなんとなく掴めてきて、自分のなかで、もう大丈夫だな。って慣れてきて、面白いのがオーディションに落ち続けたおかげで、媒体別に器用に笑顔をつくる芸とかも発達して、数十種類はつくれるんじゃないかな。なので、次のレベルを磨きたいなと。もっと良くできる事はどんな事だろう?

なかなか、気づかれないですけど「自然」も「可愛い」も技術なんですよね。なんの計算もなしに自然にカメラの前に立つとまったく面白くならないんですよ。野球選手に「野球うまいですよね」とみんな言わないじゃないですか。だけど、可愛いモデルの子をみて「可愛いよね」ってみんなは言う。「ナチュラル系だよね」とか。

生まれつき、飛びっきり素敵で、飛びっきり可愛いようにみえる人は、技術が高いです。私も技術が高まるほどスッピンと撮影はまるで違う人になってしまうので、スッピン寝起きで実家にいると残念だからお化粧しなさいって家族に言われます(笑)

なかなか言語化できる人もあまりいないけど、言語化するとそういうことなんですよね。

技術が大事。









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